未来の天才プログラマーが『MQL4プログラミング入門』に熱心に取り組む ~フリースクール「にじLabo」にて~

登校支援型フリースクール「にじLabo」に、当方から『MQL4プログラミング入門』と
『ゼロから理解するITテクノロジー図鑑』を献本させていただきました。
同校の「孤立してしまった子どもたちの“自律”に向けたお手伝い」というメインテーマに共鳴しました。
代表の田巻典子先生のFacebookエントリ写真を、ご本人の許諾をいただき、以下に再掲いたします。

『MQL4プログラミング入門』に取り組み、調べ、学んでいる暖くんの姿に驚きました。

暖くんは小学6年生。
未来の天才プログラマーが本書の読者から育ってくれるのが、とても楽しみです。
そして、プログラミングの技能が、暖くんのアイデンティティを支え、彼の人格を育てることを心から願っています。
以下、同Facebookエントリから、記事再掲です。
田巻さん、本と子供たちと学びのレポート、本当にありがとうございました。
三津田治夫


先日のオンライン対談に参加してくださった出版プロデューサーの三津田さんが監修された書籍「MQL4プログラミング入門」が出版されたとの投稿を拝見したとき、暖くんの顔が思い浮かんだ。
彼のパソコンに関する知識は、群を抜いて優れている。
幼少期からパソコン機器に関心が高く、自分なりの方法で知識を深めてきた彼
学校生活では対人トラブルが多くなり、次第に学校に通えなくなってしまってからは、パソコンに没頭したという

内容が気になってコメントすると、二日後にラボに書籍が届くというマジック?
出逢いって、本当に素晴らしい。

小学生には、ちょっと難しいみたいだよ。って伝えると、
「難しくなきゃ、ぼくの勉強にならないよ!」と、笑顔でそう返してくれた。

本を開くと、早速パソコンを開き、試行錯誤しながら操作する。
また次の日も、本を読み、分からないところはスマホで調べ、操作に没頭する。

難しさに手応えを感じている様子
難しいと感じた時に、それが「嫌いなこと」であれば簡単に投げ出すけれど
彼にとって「好き」であり「興味がある」から粘り強い。

そんな彼を見ながら未来の姿を想像した。

彼が社会生活を営む上で「人間関係」にフォーカスを当ててしまえば
きっと、課題ばかりの人生になってしまうだろう。

けれど、好きなことを存分に活かせる場であれば、そこから自分に自信をもち、心に余裕がもて、視界が広がり、相手の気持ちにも寄り添える。
彼は今、スキルの上達とともに、心もかなり成長している
それは自信を持つとか、人に優しくするとかだけでなく、自分の弱い部分にも向き合えるようになってきた。

トラブルになることをあらかじめ予測し、自分なりにコントロールできている姿は、出逢った一年前には想像もつかなかった。
集団主義の学校教育の中で同じ年に生まれただけでカテゴライズされ、「みんなと同じこと」を強いられ「みんなと仲良く」を求められ続けたら、彼はきっと自分を追い詰めすぎて、彼のもつ輝きも塗りつぶしてしまったかもしれない。
どちらが良いとか悪いとかではなく、一人ひとりそれぞれに合った環境が必要だということ。

「それができるなら…」って、大人はよく苦手なことに目を向けがちだけど、苦手を克服するための指導よりも、得意を伸ばすことで総合的に自己を高められた子は、彼だけじゃない。
好きなことがどれだけ自分を支え、心を癒し、人生を豊かにすることか…
好きなことに救われる子は、ごまんといるだろう。

即効性を求めるのではなく、なんとなく気づく程度の小さな変化が、確実に成長している証。
この子たちには、時間はかかっても、じっくりと前向きに自分の生きる未来は自分で切り拓いていってほしい。

そのきっかけを作ってくれる大人とは、これからもたくさんたくさん出会わせてあげたいと願う。

「先生はこっちからまず勉強しなよ」
一緒に送っていただいた「ゼロから理解するITテクノロジー図鑑」を渡しながら、彼は笑顔でそう言った。

三津田さんへ感謝を込めて。