知活人事務局の「知の語り」です。生きるヒント満載。

事務局メンバーによる、ゆる~い話からカッチカチの堅い話まで、みなさんの心になんでもいいので火を灯せたらいいかな、くらいの感じで発信しています。ただのブログではありません。

目次
  1. 『審判』カフカ 2023/03/15
  2. 畑はこうやって耕します(動画あり) 2023/03/01
  3. 『本居宣長』(小林秀雄 著) 2023/02/15
  4. ティール組織って? 2023/02/01
  5. 『コンテナ物語』(マルク・レビンソン 著) 2023/01/15
  6. 地球環境に貢献する冬の「知」 2023/01/05
  7. 『おなじみ 小沢昭一的こころ』(芸術生活社刊) 2022/12/15
  8. プログラミングは勉強しちゃダメ 2022/12/01
  9. スロー生活の有名人といえばこの人! 2022/11/15
  10. エンジニア必読のロック本 2022/11/01
  11. 自殺するネズミと学生 2022/10/15
  12. 文学作品を読み、「共感力」を高める。『白痴』『堕落論』(坂口安吾 著) 2022/10/01
  13. 君の人生は親の人生ではない 2022/09/15
  14. 都会のベランダ八百屋化計画 2022/09/01
  15. 人材業界よ、しっかりしなさい 2022/08/15
  16. 古代ギリシャから読み解くリーダー論:『国家』(上・下)(プラトン著) 2022/08/01
  17. 近頃の○○はさ~ Prat.2 2022/07/15
  18. 近頃の○○はさ~ 2022/07/01
  19. 山手線の内側に住みたい方へ・・・の続き 2022/06/15
  20. 活躍できる人が埋もれる日本 2022/06/01
  21. AI・人工知能に「意識」は生まれるのか? 『意識と本質』(井筒俊彦 著、岩波文庫) 2022/05/15
  22. 安定志向だからたくさん転職した!? 2022/05/01
  23. 山手線の内側に住みたい方へ・・・ 2022/04/15
  24. 言ってるから老けるのは脳のしわざ 2022/04/01
  25. ITは現代資本主義を救えるのか? 『最後の資本主義』(ロバート・ライシュ著) 2022/03/15
  26. 若者よ、恐ろしい現実に備えよう! 2022/03/01
  27. ビジネスマンより笑う農夫の勝ち? 2022/02/15
  28. 努力ゼロで、脳をフル回転させる方法 2022/02/01

『審判』カフカ 2023/03/15

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今回の知の「本」ブログは、システムエンジニア歴4年、編集者歴27年、知活人代表、ツークンフト・ワークス代表出版プロデューサーの三津田治夫氏の書評です。
カフカの長編には『審判』のほかに『城』と『失踪者』があるが、その中でも最も暗く、恐ろしい作品だ。
カフカの作風に一貫したものは、「なんでこうなったのかわからない!」という理不尽さや因果関係のわからなさ、不気味さである。
ある意味、いまの「AI」への不安に近い。
AIは大量なデータから優れた結果をアウトプットするのだが、「なんでこうなったのかわからない!」という意味で、である。

『審判』に戻る。
ショッキングなラストシーンもそうだが、ある日突然男たちから銀行員のヨーゼフKが「有罪」を宣告され、その根拠探しと有罪からの脱出の試みは延々と続き、重々しい。
カフカ作品が「暗い」といわれるゆえんはここにある。

しかしカフカの他の作品と同じように、一定の距離をおいて読んでみると、これまたナンセンスだ。
そもそもどんな罪なのかはいっさい明かされないし、有罪であるという事実は男たちから告げられた宣告や周囲のうわさ話といった「言葉」の問題でしかない。
アパートの住民の女をつてに新展開をもくろんだり、弁護士の愛人に接近して罪の本質を探り出そうとしたり、いつもながら主人公は女を使って人生を新規開拓しようと右往左往する。
かしながらこの作品は『城』や『失踪者』のような、ある種の希望(自分探しや、新大陸での新しい生活)の要素が少ない。だから暗い。
もう一つは、ヨーゼフKの前に立ちはだかる不可解な「法」の世界は、カフカの父親そのものの象徴である。
理不尽極まりなく、息子の思考や行動を規制する父親の存在は、カフカにとっての「法」だ。

父子関係に悩まされ続け、カフカと同じ街プラハで活躍した大作曲家に、モーツアルトがいる。彼が父親の像をオペラ『ドン・ジョヴァンニ』に描き出していることはよく知られている。
『審判』でヨーゼフKは父親の象徴である「法」のもとで「犬のように」殺されるよう、ドン・ジョヴァンニは父親の象徴である騎士団長の亡霊に殺害される。

モーツアルトの父子関係はカフカほどは屈折しておらず、モーツアルトの父親は一言で言えば徹底した英才教育を息子に施した極度のスパルタ教育者。
カフカの父親は強烈な強制力を息子に行使したが、それは発展を促す教育者としての父親の強制力ではなく、禁止するための力、すなわち「法」としての強制力である(その辺の様相はカフカの『父への手紙』に詳しい)。

『審判』の作風の深刻さは、このような「法」が一貫して文体に流れているところにある。
もう一つ、この作品を読んでいて感じるのは、情景がよく目に浮かぶこと。事実いくつかの映画になっている。
ラストの聖堂や石切場のシーンは、映画のようにありありと情景が浮かんでくる(ちなみにオーソン・ウェルズ監督の『審判』(1963年)もおすすめ)。

『審判』こそ、ニーチェ風に言えば「万人に与える、万人向けでない本」かもしれない。
誰もが読んで楽しめる作品ではないが、間違いなくカフカの時空を越えた不思議な世界に入り込むことができる。
また、不可解かつ超現実的な独自の世界観を読み取ることができる。読む人を選ぶが、時代を画した名作であることには間違いはない。

畑はこうやって耕します(動画あり) 2023/03/01

リアルに私が畑を耕す模様を公開します!

知活人副代表谷藤がお届けするスローライフのすゝめ。

自宅の庭です。

こんな生活ができてしまう、と言ってもなかなかイメージ沸かないと思います。

そこで!

リアルな動画をお送りしますので、ぜひご覧ください。

『本居宣長』(小林秀雄 著) 2023/02/15

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今回の知の「本」ブログは、システムエンジニア歴4年、編集者歴27年、知活人代表、ツークンフト・ワークス代表出版プロデューサーの三津田治夫氏の書評です。
ヴァレリーやベルグソン、ユング、モーツアルト、志賀直哉など、好きなものを徹底追求し仕事と成果にした小林秀雄が最晩年の11年間を費やした対象が、国学者、本居宣長である。
本居宣長に関するひとつの答えは、この人は宗教家であったということ。
小林秀雄は現代の科学者に欠如している実証主義以外の感性の問題を、賀茂真淵や荻生徂徠の思想と対比しながら評論する。
大著『古事記伝』なぞまず読めないし、上記の日本の思想家の本をひもとくとなると大変で、思考代行してくれた結果を美文でわかりやすく解説してくれる評論家の役割は大きい。
賀茂真淵が言葉にこだわったことに対し、宣長は言葉の内部に備わる「言霊」にこだわる。言葉には魂が宿り、さらに言葉には身体、肉体があるとまで宣長はいう。そして古代の日本人は、紫式部や紀貫之のごとく「もののあはれ」を文章に残そうとした。宣長は「言霊」と「もののはわれ」の思想で独特な漢文で書かれた古事記を訓読し、いまの日本人が読める形にした。
謎が多い国学者の宣長だが、これを目前に手に取るように提示してくれた小林秀雄の仕事は偉い。また、国学とはなにか、国家とは言葉でできているということも、この評論を通してよくわかった。戦後70年を経て、現代の日本人はそれ以前の日本文化とはきっぱりと断絶しているかのように見えて、実は日本人の心の中にはこびりついて離れないDNAがある。『本居宣長』を通して、そうしたDNAを国学者は解き明かし、かつ、形成しているように見える。

ティール組織って? 2023/02/01

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数年前からティール組織が話題です。今回の知のブログ「学びは生きる力、だからすゝめます。」は、キャリアカウンセラーでもあり、プログラミング歴42年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏がティール組織について語ります。

一言でいうとナニ?

究極の組織形態。
何だかワケ分からないけどいいらしい。

ぶっ飛んだ理論の組織。

など、いろいろ言われているようです。

一言でいうとティール組織って何でしょうか?

それは「ふつーの組織」のことです。

「え!?ぜんぜん普通じゃないですよ?」

それは「ふつー」の概念の問題です。

ティール組織を理解するには、
まず普通って何なのか、の定義から考える必要があるのです。

普通って?

「月曜からイヤだけど会社に行って仕事して。

夜に仕事が終われば家に帰れるし、
休みの日は完全にプライベートですね。
そしてまた月曜からがんばるのです」

これがあなたの考える普通ではないでしょうか?

こんな普通があったら?

・会社の仲間は家族や友達と同じ。
・仕事は趣味みたいなもの。
・先輩後輩もなければ上司も部下もないみんな仲間。

「そんなのあり得ないですよ!」
これまでの普通ではあり得ないですね。

だからあくまでも仮です。

仮の話として想像してみてください。

「ん~、そんな会社あったらいいですけどね。」

それがティール組織です。

ティール組織は理想論か?

「でもそんなの理想論ですよ。日本の会社ではムリでしょう。」

長いことティールでない普通(これも段階でティール組織の本には明確に書かれています)の中で過ごしているととても実現不可能に思いますよね。

しかし、同調圧力という日本人の悪いところがティール組織実現にはプラスに働くのです。

つまり、一度ティールになると、同調圧力ですぐにティールに馴染むのです。

私自身、ティールな組織を数社経験しています。

ティール組織などという単語が生まれるずっとずっと前です。

そう、昔からあったのです。

日本人でも十分に可能なのです。

ティール組織に一歩でも近づくには?

まず、オフィスにBGMをかけてみましょう。

ここからがスタートです。

場の空気が柔らかくなったら、雑談を開始してください。

もちろん仕事中ですよ。

これができれば、ティール組織は夢ではなくなります。

『コンテナ物語』(マルク・レビンソン 著) 2023/01/15

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今回の知の「本」ブログは、システムエンジニア歴4年、編集者歴27年、知活人代表、ツークンフト・ワークス代表出版プロデューサーの三津田治夫氏の書評です。
「箱」がインフラを変え、世界を変え、イノベーションを起こすという、壮大な物語。
標準化を取り巻く利権やお金の流れなどが詳細に描かれている。
DXにも思いっきり通じる。
これは面白い。

地球環境に貢献する冬の「知」 2023/01/05

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「冬のエアコンは18℃設定に」それでも暑いくらいにする方法があります。今回の知のブログ「学びは生きる力、だからすゝめます。」は、プログラミング歴42年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏がちょっとした冬の生活「知」をお伝えします。

室温15℃が寒くないって!?

「いやいや、15℃ってかなり寒いですよ。速攻エアコンONですね。」

ところがですよ。

室温15℃でもほとんど寒さを感じなくする方法があるのです。

「気合いですか!?」

違います。

サイエンスです。

暑さ寒さは温度だけでは決まらない!

暑さ、寒さは温度だけでは決まらないのをご存じですか?
だからエアコンの設定温度だけでは決まらないのです。

もう1つの要素、

それは「湿度」です。

空気がしっとりしていれば15℃でも寒くないのです。

空気がカラっとしていれば30℃でも涼しいのです。

これは気化熱という現象で、人の皮膚から蒸発する汗の作用。

つまり冬は湿度を上げるだけでも暖かくなるのです。

エアコンは仕組み上、どうしても空気を乾燥させるので、

18℃設定ではちょっと寒いです。

だから24℃とか、

人によっては30℃設定とかやっちゃうんですよ。

では、どうやって部屋の湿度を上げるか?

3つの知識を伝授します。

1.料理

料理!?

「分かった!辛いものを食べるのですね!」

一理あります。

でもそっちじゃないです。

料理中にやることがあるのです。

ズバリ!

「換気扇をOFFにする」

鍋から出る湯気が部屋の湿度をガンガンに上げてくれます。

「でも焼き物はけむいでしょ?」

はい、焼き物のときはあきらめて換気扇つけましょう。

お風呂上り

お風呂上り?

「分かった!そのまま寝るんですね!」

一理あります。

でもそっちじゃないです。

それは、お風呂上りにあることをするのです。

ズバリ!

「浴室ファンをOFFにする」

さらに!

「浴室の扉を開け放つ」

浴室の湿気が部屋に流れ込んで湿度をガンガンに上げてくれます。

今の住宅は24時間換気システムが入っていますので、

浴室ファンから外気が逆流して、浴室もちゃんと乾燥します。
ちょっと浴室が寒くなるかもしれません。

だからお風呂上りなのです。

ちなみに浴室ファンをつけっぱなしにすると、

浴室ファン&24時間換気排気のダブルの力で外気が室内に入ってきますので寒いです。
であれば、浴室ファンを止めて湿気と温度を頂いちゃいましょうよ。

3.加湿器を使う

お皿に水を入れてテーブルにオブジェとして置くとか、

濡れタオルを部屋のどこかにかけるとか、

そんなのぜ~んぜん効きませんからね。

加湿器を使うと分かりますが、1日1~3リットルは空気中に消えます。

「え?もうカラッポ!?」

それほど冬の空気は乾燥しているのです。

ズバリ!

加湿器を買うのです。

ここで大きな問題があります。

加湿器には4つの方式があるということ。

フラっと電気屋さんに行くだけではぜ~んぜん分かりません。

1.電気代を気にしないなら「加熱式」。
ストーブにやかんを乗せるのと同じ効果。
一番家にやさしい加湿です。
ただし電気代がすごいです。

2.メンテが面倒でなければ「気化式」。
扇風機に濡れタオルをかけるのと同じ効果。
とにかく電気代が安いです。
ただし、1ヵ月に1回はフィルターのクエン酸洗浄が必要です。

3.部屋は白くなっても構わないなら「超音波式」。
電気屋さんでも通販でも一番お手頃なのが超音波式です。
加湿器がら白い湯気がブワ~っと出てる加湿器、あれです。

  電気代がメチャ安。

  白い湯気でいかにも「加湿してますよ~」の感じがいい。

  ただし、水道水のカルキ成分もいっしょに噴霧するので、

  なんか部屋中のものに白い粉(カルシウム)がつきます。

4.なんかよく分からないなら「ハイブリッド式」。

  お湯の濡れタオルに温風を吹きつけるような効果。

気化式と加熱式のいいとこ取りをした方式です。

  電気代は加熱式ほどはかからないですが、気化式、超音波式よりはかかります。

  なんかよく分からないならハイブリッド式です。

  ただし、本体価格が高いです。

これだけでエアコンの設定は数度下げられますよ。

5.まさかの「冷風扇」!?

  夏のコンパクトクーラー「冷風扇。

  実は帰化式加湿器と仕組みは同じなのです。

  真冬に加湿器として使うのです。

加湿すれば室温15℃でもフリース1枚羽織れば寒くないですよ。

「うっそ~!?」

ホントなんですよ。

ただし、窓ガラスが結露するかもしれませんので、結露対策はしましょう。

『おなじみ 小沢昭一的こころ』(芸術生活社刊) 2022/12/15

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今回の知の「本」ブログは、システムエンジニア歴4年、編集者歴27年、知活人代表、ツークンフト・ワークス代表出版プロデューサーの三津田治夫氏の書評です。
人間とは死んでしまうと忘却の中へとすっかり埋没してしまうものだが、書物はそうした過去の存在を言葉を通して目の前に甦らせてくれる。
「小沢昭一的こころ」とはかつてTBSラジオで放送していた超長寿番組のタイトルで、本書はこの番組のシナリオから再録したいわば「ベスト版小沢昭一的こころ」である。
私がこの番組を最初に聴いた記憶は小学生のとき。以来高校生のときまでよく聴いていた。小沢昭一の絶妙な語り口とその内容が面白く、夕方の954KHzに周波数を合わせるのが楽しみだった。
内容は、昭和のお父さん(中高年で出世の遅れた中間管理職、妻と娘から虐げられている)を主人公とした、いってみたらラジオエッセイ。毎回のテーマは「セーターについて考える」「ラッパについて考える」「紅白について考える」などの「~について考える」とし、テーマを巡って古今東西のエピソードを織り交ぜながら考え、語るのである。その合間、会社や居酒屋、屋台、スナック、キャバレー、愛人宅などを舞台にした、昭和のお父さんのしょうもない妄想、幻想、哀愁の独白を織り込み、リスナーの共感を誘う。
よくもまあ、1つのテーマを10分という限られた時間内で多方面に展開させ、笑いあり涙ありお色気ありでリスナーを楽しませたものだ。
本書の内容も、このラジオの雰囲気を見事に再現している。他愛もない話のようで実は奥が深かったり、しょうもない話のようで実は本質を突いていたり、内容そのものよりも実は小沢昭一の言い回しにおもしろみがあったりと、「口演」とはまさにこのことだと、改めて感心した。
装幀のくたびれ具合を見ての通り、本書はAmazonマーケットプレイスで購入したものだが、奥付を見ると昭和五四年六月一日初版発行、昭和五四年十一月八日五版発行とある。4ヶ月で5刷とは、立派なものである。それだけラジオのファンも多かったというわけだ。
昭和を代表する偉人であり一流の語りべであった小沢昭一先生の仕事に改めて触れ、偉大なメディア人だったと、尊敬の念を新たにする次第だった。

プログラミングは勉強しちゃダメ 2022/12/01

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「お勉強禁止」とは?今回の知のブログは、キャリアカウンセラーでもあり、プログラミング歴41年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏がプログラミング技術を身に付けるコツを短く伝えます。

「お勉強禁止」看板!?

私の秋葉原の教室には「お勉強禁止」と書かれた看板が掲げてあります。

「ふざけてます?」

いえ、大真面目です。

マジメもマジメだから「お勉強禁止」なのです。

昔のエンジニアは「お勉強」してない?

80年代を知っているエンジニアは「お勉強」してないですね。

ほぼ間違いないです。

熱中しているうちに身に付いちゃった、というのが正解です。

その技術力の高さは「お勉強」で身に付けた人では足元にも及ばないでしょう。

内発的動機理論

昔のエンジニアはやりたくてやっていたのです。

知りたいから調べるのです。

動かしたいからやってみるのです。

うまく動かないと悔しいのです。

つまり、ゲームと同じ感覚なのです。

こういう体の内部から湧いてくるようなやる気を内発的動機といいます。

「お勉強しなくちゃ・・」という「やらなきゃ」は外発的動機といいます。

内発的動機による行動はやりたいからやるのです。

外発的動機による行動はできればやりたくないのです。

どちらがパワーを出せるかは考えるまでもないですね。

プログラミングは、やってみて楽しもう!

お勉強ではない方法でプログラミングにチャレンジして、もし楽しくなかったら?
「どう楽しんだらいいか教えてください。」

困りましたね~

コントを見るときにどう笑ったらいいか教えてください、と言われている感じです。

もし適切な方法で取り組んでも楽しくないなら、それは向いてないということです。

職業にしない方がいいかもしれませんね。

職業はたくさんあります。

もし、時間を忘れるほど楽しかったら?

それは技術習得の最短コースに乗っている証拠です!

そのまま突っ走ってください。

20代であればITエンジニアを目指してもいいかもしれませんよ。

スロー生活の有名人といえばこの人! 2022/11/15

スローな生活といったらこの人!という有名人がいることをご存じですか? スローライフのレジェンド、高坂勝さんをご紹介します。

「ダウンシフターズ」とは?

スローライフと言ったらこの人、

高坂勝さんです。

あくせく働く生活からスローな生活に切り替えることを、

「ダウンシフト」と呼び、

それをする人を 「ダウンシフターズ」と呼んでいます。

会社を辞めちゃうお店

高坂さんがかつて池袋に構えていたお店「たまにはTSUKIでも眺めましょ」。

略して「たまツキ」。

仕事や人生に疲れを感じ、何かに気付いた人たちが引き寄せられるように集まってきたお店です。

たまツキではよく出る会話がありました。

「え?あの人も辞めちゃたんだ?」

そう、このお店にくると漠然とした気付きが明確になってしまい、

会社を辞めてしまう人続出なのです。

「会社なんか辞めちゃいなよ」なんて高坂さんもお客さん(みんな仲間になってしまう)も言っていません。

自分から内発的に辞めちゃう人が多かったんです。

お店はもうないのでこの本を

現在たまツキは閉店していますので、

高坂さんのこの本をぜひ読んでください。

エンジニア必読のロック本 2022/11/01

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ロックとIT!?今回の知のブログは、キャリアカウンセラーでもあり、プログラミング歴41年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏がロックとエンジニアを繋げます。

あのロックバンドからITを学ぶ!

シーナ&ロケッツ、78年デビューのピュアロックバンド。

シーナは亡くなりましたが、バンドは今も現役です。

ITと何の関係が?

シーナ&ロケッツ鮎川誠著「DOS/Vブルース」1997年

これ、エンジニア必読書です。

いい本です。

ロックンローラーの鮎川氏が、

Windows3.1、

インターネット、

Windows95、

ホームページ作成、

次々挑んでいく「生の声」が掛かれています。

これこそ一般ユーザーの声ですよ。

IT側ではない、一般ユーザーの声です!

まさに「ザ・一般ユーザー」!

お金払ったって、ここまでリアルな言葉は聞けません。

こんなピュアな声が聞ける本、世界中どこ探してもないでしょう。

珠玉の言葉が1ページ1ページにぎっしり詰まってます。

ITに関わる人はバイブルにしてもいい本ですね。

すべてのエンジニアに読んでもらいたい良書です。

脱皮型の人生では分からないからこそ!

自身の成長とともに、できなかった自分を脱ぎ捨てていく、
これが脱皮型の人生です。

多くのエンジニアが陥ります。

でも、できなかった自分を脱ぎ捨てたら、

ユーザーの気持ちは、どんどん分からなくなっていくんですよ。

そしたら、いいモノ作れなくなるんです。

大切なのは、鮎川氏の発するピュアな言葉です。

技術書の隣に「DOS/Vブルース」一冊置いてください。

自殺するネズミと学生 2022/10/15

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自殺するネズミがいる!?今回の知のブログは、キャリアカウンセラーでもあり、プログラミング歴41年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏が自殺するネズミと若者の関係を話します。

その名は「レミング」

自殺するネズミ「レミング」。

またの名をヨーロッパタビネズミ。

レミングには不思議な習性があるのです。

何万匹と群をなして、海に飛び込み、

沖まで泳いで・・・

集団で溺死するそうです。

原因はナニ!?

遺伝子に自殺する機能が存在するのではないか?

これを突き止めれば生存本能に反する自殺という行為を防ぐ手立てが見つかるかもしれません。

レミング集団自殺遺伝子説は有力でした。

しかしその後の研究で否定されました。

地殻変動説

ある仮説が立てられました。

それは、こういう説です。

エサがなくなると、海の向こうの食料豊かな島へ泳いで移動していた。

ところが、地殻変動により、島は沈んでしまった。

しかし、レミングのDNAには島へ行く習性が刻み込まれているために、

海に飛び込み沖へ向かわせる。

そこに島はなく、

あえなく溺死。

これが地殻変動説です。

レミングと若者?

地殻変動説はその後否定されました。

で、結局何だったのか?

それは調べてください。

「え~!そこまで引っ張っといて!?」

はい、調べてください。

この話、研究の結末よりも伝えたい話があるのです。

受験、就活とそっくり

レミング集団自殺の地殻変動説、何かに似てませんか?

そっくりですね。

終身雇用という幻想に向かって幼い頃から泳がされる若者たちに。

いい成績取れ!

いい学校に行け!

いい会社に入れ!

泳げ!泳げ!泳げ!

そこに幸せがあるから!

しかしそこには・・・
もう、なかったんです。

1991年バブルが崩壊して、

一生幸せという約束はもう沈んだのです。

現在、隆起もしていないのです。

あとは・・・

人生はネズミじゃない

もう島がないなら、ネズミ人生におさらば。

今の豊かさを探し、そこへ向かえばいいのです。

島が沈む前の習慣に従う必要はないのです。

文学作品を読み、「共感力」を高める。『白痴』『堕落論』(坂口安吾 著) 2022/10/01

今回の知の「本」ブログは、システムエンジニア歴4年、編集者歴27年、知活人代表、ツークンフト・ワークス代表出版プロデューサーの三津田治夫氏の書評です。

「共感の時代」といわれるいまこそ、文学作品の価値は高い。「小説を多く読むことが他人の心理状態の理解につながる」という研究成果があるそうだ。文学作品を通じ、他者の考えについて想像することができるようになる。そんな文学作品の中から、「いま」を読み解くヒントになる、昭和の日本文学の作品を、読書会の記録からご紹介します。
今回の知の「本」ブログ「文学作品を読み、「共感力」を高める。『白痴』『堕落論』(坂口安吾 著)」では、システムエンジニア歴4年、編集者歴27年、ツークンフト・ワークス代表出版プロデューサーの三津田治夫氏が「いまの時代を豊かに生きていくために文学作品を読む」を考えます。

というわけで今回は、昭和の作家、坂口安吾の文芸作品『白痴』『堕落論』を取り上げる。これらは第2次世界大戦中の日本を舞台にした安吾の代表作。以下内容は、某月某日、都内某所で開かれた読書会の記録からお届けする。

「安吾は女性を神格化したロマンチストだ」という、読書会メンバーの一人、某名門文学部出身の才媛M女史の発言が、この場の空気を一転させた。これは、安吾のほぼすべてを物語っている。

『白痴』は、戦時下の貧民窟で、知的障害を持つ女性が「肉体(身体)のみの女」として描かれている半幻想文学作品。女性の描き方からも表面的には女性蔑視と取られがちだが、安吾はそこに、肉体への神秘的な愛やあこがれを描きたかった。

私は副読本として『二七歳』を読んでいた。
これは、安吾の婚約者である作家、矢田津世子との出会いと死別までが描かれた自伝的短編。
安吾は旅館で知り合った仲居の女子やカフェの女給とすぐにできてしまいお泊まり旅行を気軽に繰り返すが、なぜか、矢田津世子には指一本触れない。
安吾は「別れ際に一度だけ接吻した」と告白しているが、それ以外、矢田津世子には指一本触れない。そんな幕引きで、安吾と矢田津世子は別れた。

戦後、遺族から彼女が死んだことが告げられる葉書が舞い込み、『二七歳』は終わる。
安吾は、矢田津世子を最高の女と見ている(どんな容姿かは、検索してみてください)。
矢田津世子を神聖視しているからこそ、「彼女には指一本触れなかった」としている。
安吾のなにかのエッセイに、「矢田津世子の肉体に煩悶した」という記述があったことを記憶する。きっと彼は、まるで少年のように、妄想との戦いに苦しんだことが想像ができる。

「安吾は女性を神格化したロマンチストだ」という、読書会冒頭での才媛M女史の発言が、ここでつながった。

『白痴』の中で、男の部屋に転がり込んできた女が、夜になり、男の布団の中に潜り込んできたが、指一本触れられなかったことに女が憮然としてしまうシーンがある。これには間違いなく、矢田津世子との安吾の体験が反映されている。

戦時下の日本を題材にしたエッセイ『堕落論』は、日本人は堕ちることで本質を見出せるはずであり、国家や制度、組織、軍隊というシステムではなく、この敗戦を機に日本人は「人間そのもの」に立ち返るべき、という論旨。

読書会では、当時は戦争という身体の危機にさらされていたが、「現代の危機はなにか?」という議論になった。

いまの日本人に最もリアリティの高い危機に「天変地異」がある。あとは、「起こりうるハイパーインフレ」という意見もあがった。これも安吾の論旨に立ってみたら、ハイパーインフレはシステムの問題であり、人間そのものの問題ではない。

ハイパーインフレが起こってすぐに人間が死ぬということはないが、精神的には深刻な危機が訪れる。金融の危機は、「もういままでの生活ができない」という、人間に対する未来への恐怖感を打ち出す。

とはいえ、見方を変えれば、いままでには存在しない「新しい生活」を選択するチャンスでもある。こう考えると、ハイパーインフレは大変な危機だという意識は、「敗戦したら大変なことになる、天皇制が崩壊したら大変なことになる」という、安吾の時代の日本人が抱いていた「危機」と、まったく同質ではないか。『堕落論』を読みながら、そんな話をしていた。

読書会のよくないところは、うんちく(知識のひけらかしあい)に終始してしまう点にある。
こういった弱点を回避しようと、今回は、各参加者の「本心」を言葉にしてもらうことにした。

ある意味本心をさらけ出すことは、気心が知れているとはいえ、大人の世界では危険が伴う。
内面からわき出た本心をあえてブロックし、世間が期待する自分、自分が期待する自分に「執着」して生きている大人は大多数だ。皮肉にもそれが「大人」の定義であったりもする。

しかしこの読書会は今回で13回を迎えたのだから、そろそろ自分という人間性の「内面」を共有してもよい時期なのでは、とも思った。

で、安吾の作品を読んで直感した、人生に対する本心の言葉として出てきたものは、「なるようになる」「これでいいのだ」だった。知的な男女たちが集まる場にしてはあまりにも素っ気ないというか、あまりにも素朴な発言に驚いた。

しかし多くの作品に触れて、「なるようになる」「これでいいのだ」という発言がこの読書会で出るというのは、非常に奥が深い。

人が自分の人生に対して「なるようになる」「これでいいのだ」と思えることは、最高の幸福だ。つまり、現在と未来に起こることすべてを受け入れている状況が、「なるようになる」「これでいいのだ」である。

どんな幸福も、どんな不幸も、事象として、ありのままを受け入れる態度。「なるようになる」「これでいいのだ」は、人間が執着から解放された、最も自由な状態ともいえる。

そんな意味で今回の読書会は、参加者全員の個人としての内面がはじめて表明された、貴重な会であった。

今回は読書会の様相を通し、昭和の文芸作品を取り上げた。

こうしたさまざまなエントリーを通して、本ブログが、書物とITの橋渡しとなり、「共感の時代」を生きるエンジニアやリーダーたちの糧になれば幸いである。

君の人生は親の人生ではない 2022/09/15

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君の人生は君のものだ!今回の知のブログは、キャリアカウンセラーでもあり、プログラミング歴41年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏が若者の就職観にモノ申します。

親に反対されたから!?

リーマンショック後あたりからでしょうか。

深刻なことになっています。

景気、不景気に関わらず、

内定辞退が増加しているというのです。

その理由がビックリ!

「親に反対されたから」

だそうです。

ホントです。

会社に押し掛けるモンスター親

親を説得できない草食学生、

自立を許さないモンスター親、

これ、まずいですよ。

モンスターペアレントが企業に押し掛けてくることもあるそうです。

その対策として親向け会社説明会もあるとか。

親の確認「オヤカク」対策です。

なんだこりゃ・・・

内定取り消しますよ

親に従って内定辞退して、

それで就職できなければ、

ニート確定です。

ホントいい加減にしてくださいよ。

どこまで子離れできないのでしょう。

私が人事なら、親が出てきた時点で内定取り消しますよ。

そんな毒親から自立できない新入社員なんて先が思いやられますから。

君の人生を生きろ!

「親が言うから。」

優しさと表現されることもあります。
しかし、
・長いものに巻かれる体質
・やりたいことができない人生
・そもそも誰の人生か

親には親の人生があり、
子には子の人生があるのです。

自分の人生を生きよう!

都会のベランダ八百屋化計画 2022/09/01

私のマンション時代の画像です。ベッドタウンでうちだけベランダがジャングル化してました。

スーパーに行かなくても都会のベランダで野菜が調達できたら?
知活人副代表谷藤がお届けするスローライフのすゝめ。
都会のベランダで野菜を採るウソみたいな話をします。
はい、移住前、私が実際にやってました♪

愉快♪ベランダで野菜が取り放題!

スーパーに行かなくても、自宅マンションのベランダに出れば野菜が採り放題。

それって愉快ですよね。

菜園を借りなくても、ベランダで野菜は作れます。

「そんなことできるの?」

「やったことないし」

誰でも最初は初めてですよ。 だから失敗の少ない方法からまずはやってみるのです。

美味い!これがタダ!?

ベランダで作る野菜はとにかく甘くて美味しいです。

スーパーで売ってる普通の野菜とは次元が違います。

野菜はいじめるほど糖分をため込みますから過酷な環境のベランダは最高。

今は地面で栽培してますが、マンション時代の味を超えられないのが悔しいです。

「都会でこんな美味しい野菜が作れちゃうんだ!」

それが豊かな生活のための「知」です。

ベランダ菜園の材料はホームセンターに全部ある。

でもどこで何を買えば?

ホームセンターに行ってみてください。

プランターが売ってます。

腐葉土が売ってます。これが土の代わりになります。
※土をどう入手するか、どうベランダへ上げるか(重いです!)は大問題、腐葉土で一発解決。

種も苗もみ~んなホームセンターに売ってます。

まずここから始められる。

「いや、でも何から手を付ければいいか・・・」

最初の一歩、

オススメはミニトマトです。

中でも「アイコ」という品種は粒が大きく味も最高。

食べきれないほど実を付けます。

「いやでも、私、面倒くさがりで・・」

はい、水やりでしょ?

面倒ですよね。

だからミニトマトなのです。

水をあげ過ぎるとおいしい実をつけません。

枯れそうに弱ってきたらあげればいいだけです。

いじめ抜くとフルーツのように甘い実をつけます。

面倒くさがりにはピッタリな野菜なのです。

初心者は4月にホームセンターへ。

4月くらいにホームセンターに行きます。

 ・プランター1つ

 ・腐葉土1袋

 ・アサガオ棒数本

 ・アイコの苗

買うのはこれだけです。

肥料とかとりあえず気にしなくていいです。

ベランダにプランターを置いて、

腐葉土を入れて、

苗を植えます。

アサガオ棒は、プランターによってはパコっとはめられるかもしれません。

なければグサっと刺します。

数日に1回、水をあげればいいだけ。

春から初夏にかけて驚くほど育ちます。

ある日、小さな花が咲き、

鈴なりのトマトが顔を出します。

ここかは、毎日見ちゃいます。

あれはど「めんどくさそうだな~」なんて言ってたアナタも、

毎日気になって見ちゃいますよ。

真っ赤になれば食べごろです。

「じゃあ、キュウリ、ピーマン、ナス、ゴーヤ、インゲン、そうそうスイカ!」 そうそう、やっちゃってください。

人材業界よ、しっかりしなさい 2022/08/15

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人材業界がなんかパッとしません。今回の知のブログは、キャリアカウンセラーでもあり、プログラミング歴41年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏が人材業界にモノ申します。

■終身雇用の終焉

日本経済は1991年で力を失い、1995年に成長が止まりました。
転落が始まったのは1997年です。

本当は1973年だったのかも知れません。

人口ピラミッドはピラミッドではなくなりました。

もう一度焼野原にでもならない限り、あの時代は戻ってこないでしょう。

そんな現在・・・

■まるで蜘蛛の糸

副業ブームや働き方改革で、本格的な雇用流動時代は来ますでしょうか。

いや、来なければ日本は潰れてしまうでしょう。

多くの人が、安定!安定!大企業!公務員!と言ったところで、どこが安定を担保できるのでしょう。

まるで芥川龍之介の「蜘蛛の糸」です。

我も我もと安定を求めても、プチンと切れて真っ逆さまです。

■終身雇用なき時代の安定はコレだ!

1つの職を失っても、次へスライドしていけばいいのです。

経歴が増えるほどに将来の選択肢は広がっていきます。←従来と逆ですね。

つまり、これからの安定とは、その人自身が求められる人材であることなのです。

■安定を作り出せるのは人材業界!

「いや、不安定な社会を作り出したのが人材業界でしょう?」
こうして、よく叩かれてますね。
いわゆる有識者と呼ばれる人たちまでも、同じことを言います。

実態は違います。

データを見れば明らかです。

そして、ハローワークは何もしてくれませんが、人材会社は能動的にマッチングしてくれます。
この新時代の安定を作り出すプラットフォームこそ、人材業界のはずなのです。

その人材業界が、ハケンハケンと叩かれているわけです。

叩いてる場合でしょうか?

人材会社もノルマノルマの人売りをもう止めませんか?

人身売買じゃないのです。

そんなことやり合ってる間にも日本は沈没していくのです。
派遣は不安定の代表のように言われてますが、実際の派遣社員は人口のわずか1%。

「え!?1%?」
そうです、総務省からデータが毎年発表されていますよ。

日本を不安定化させるにはあまりに人数が少ないのです。

日々ニュースやWEB記事で叩かれますが、叩かれるほどの影響力はないのです。

逆に言えば、流動化による安定化を担うには程遠い規模なのです。

そんな微々たる派遣を散々ワルモノにして、叩いて、印象付けをしても何の得もありません。

大手人材会社に長年いた私の切実な叫びです。

人材業界よ、日本の雇用の安定のために立ち上がれ!

立ち上がってくれ!

古代ギリシャから読み解くリーダー論:『国家』(上・下)(プラトン著) 2022/08/01

今回の知の「本」ブログは、システムエンジニア歴4年、編集者歴27年、知活人代表、ツークンフト・ワークス代表出版プロデューサーの三津田治夫氏の書評です。

書店のビジネス書棚に向かえばリーダー論に関する書籍が大量に置かれています。政治でも企業でも、どんなリーダーが理想的なのか、しばしば議論がなされています。そんな議論の一つの解を、古代ギリシャの哲学者の作品からご紹介します。
今回の知の「本」ブログ「古代ギリシャから読み解くリーダー論:『国家』(上・下)(プラトン著)」では、システムエンジニア歴4年、編集者歴27年、ツークンフト・ワークス代表出版プロデューサーの三津田治夫氏が「リーダーシップとはなにか」を考えます。

今回は、日本人が渇望するリーダーのあり方・考え方に対し、その源流となる書物をひもといてみたい。ビジネス書にも少なからず、こうした古典のエッセンスが流れている。では、読んでみる。

『国家』は、人間個人が持つべき知恵やスキルを究明し、それを国家レベルにまで拡大し、どうしたら国家が理想の人格を持てるのかということを、ソクラテスに語らせた作品。

国家は知的な人間が統治すべきという哲人宰相を理想とするのがプラトンの理想とする国家。
プラトンが生きた古代ギリシャの時代も、知的でない人間が国家を統治していたゆえ、このようなものを書かざるを得なかったのだろう。

人が身につけるべき教養や素養、学問など、国家の構成員としての国民のあるべき姿や、内実のない雄弁に耳を傾けてはいけないといった警句など、国家のあるべき姿、あってはならない姿が、現代人の私たちにもわかりやすい比喩で語られている。

その中でも最も印象深いのが、「民主主義は独裁政治の一歩手前で、かなりやばい」、というお話。

自然状態に生きる人間の間で争いが起こると、民族は分断され、土地や財産が分断され、私有財産が生まれる。

私有財産が生まれると今度は財産を持つ者の中から新しい集団のリーダーが選ばれる。

そこで成立するのが寡頭政治で、少数の富裕層が莫大な財産と共に権力を掌握する。

彼らは自分の権力と財産が減らないような政策をとり続け富と権力を強固にする一方で、財産を持たない者との二層構造もさらに固定化される。そこでまた争いが起こる。

すると財産を持たない者は、「能力」を持つ者による自由な政治を求めた集団を形成しはじめる。

これが民主主義のはじまりで、人々は財産によらない「能力」による自由な政治の社会に生きることになる。

しだいに、自由に慣れた人々の自由は「奔放」へと変化する。不自由である自分や、他人の自由との格差に人々は不満を抱き、勝手な主張をはじめ、社会が混乱へと向かう。

すると今度は、混乱した社会をとりまとめてくれる強烈な支配者を人々は求めるようになる。
その混乱の渦中に登場するのが、独裁者である。

独裁者は混乱こそが自分の存在基盤なので、戦争や内乱状態を意図的に作る。
そして独裁者は自分の地位が奪われる恐怖にたえずおびえているので、国民を暴力で押さえつける。

ゆえに独裁政権は最悪なのだ、と、ソクラテスは語る。

「民主主義の混乱の渦中に登場する独裁者」と聞いて、世界一民主的な憲法を持つと言われたワイマール共和国時代のドイツに登場したヒトラーを思い出した。彼のその後の行動は歴史がすでに示している。

人々の謳歌したはずの自由がいつしか奔放になり、しまいには自分勝手になってしまうという民主主義の没落もソクラテスの時代から何度も繰り返されてきたことで、自由は放任していたら混乱に陥るという教訓が何千年と受け継がれている。それにより、契約においてこそ自由は成立するというルソーの社会契約論や、自由とは自分が他人の自由を保証することというカントの平和論などが生まれたわけだ。

ソクラテスやプラトンの生きた多神教の古代ギリシャの世界から彼らの知恵はローマを経由し、一神教であるキリスト教と共にヨーロッパに広まった。いまのような科学万能ではない時代、宗教と共に学問が伝わったものだが、ヨーロッパでは宗教の原型が解体された形で学問が伝わっていったという点が興味深い。まあ、この辺は世界史の領域になろう。

支配者もしくはリーダーとはどうあるべきかを考える上でも、さまざまな支配のタイプを知る上でも、紀元前に成立した古典中の古典は、現代日本の混迷した社会と政治を理解し語る上でも、非常に参考になるテキストである。

近頃の○○はさ~ Prat.2 2022/07/15

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「近頃の若者はさ~」。今回の知のブログは、キャリアカウンセラーでもあり、プログラミング歴41年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏がジェネレーションの闇に切り込みます。

■「近頃の若者はさ~」がなぜイヤか?

私は1960年代生まれです。
もろにバブル世代で、上の世代からは「新人類」と呼ばれていました。

「こんなヤツらが世に出てきたら日本も終わりだ!」とボロカス言われたものです。

それまでの常識が通じない、もはや人間ではない、だから「新人類」。

しかし「新人類と呼ばれるのも悪くない」と、若者文化を爆発させた世代でもあります。

そしてまた上の世代が叩くときあの言葉が飛び出します。

「近頃の若者はさ~・・・」

正直うんざりでしたね。

だから先輩世代になった今、言いたくもないセリフなのです。

バブル時代の変わり者

私の話をしていいですか?
バブル時代の人間ですが、バブル当時、どんな人間だったか?

・流行がキライ

・ブランド物に興味なし
・都会より自然が好き
・シティポップ、テクノ、ユーロビートより70年代ニューミュージック。
も~、これだけで浮きまくりですよ。

よくお酒の席で仲間からお説教されました。

「今こういうの流行ってるの知らないの?」
「これアルマーニ。この良さなんか分かんないだろ?」
「もっとさ~、稲垣とか高中とか久保田とか聞きなよ~」←当時のオシャレ系ミュージシャン
こんな感じでしたよ。

上の世代からの「近頃の若者はさ~」よりも、同世代の「お説教」の方がウザかったですね。

なーんーでー、みんなといっしょじゃなきゃダメなの?

素朴にそう思ってた私はバブル時代では変わり者だったのです。

ゆとり以降世代バンザイ!

私は、ゆとり以降の世代に感覚が近いです。

若者のみなさん、流行に飛びつきたいですか?

ブランド物で身を固めたいですか?

みんなと同じ音楽を聴きたいですか?

「イヤですよ、意味わかんねーし」

それでいいんです。
平和で社会貢献意識が強いゆとり以降の世代が私は大好きなのです。

ゆとりに近いバブルはいる。

バブル世代にも私のようなゆとり以降の世代に近い感覚を持った人ってけっこういるのです。
力を合わせていきましょう!

近頃の○○はさ~ 2022/07/01

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「近頃の若者はさ~」。今回の知のブログは、キャリアカウンセラーでもあり、プログラミング歴41年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏がジェネレーションの闇に切り込みます。

■「近頃の若者はさ~」

いつの時代もOSSANの常套句ですね。

冷静に考えてみましょう。

マナーが悪いのは昔もそうだったではないですか?

私は新人類と呼ばれた世代です。

車で街を走っていると、つくづく思うことがあるのです。

交通マナー良くなったな~、と。

80年代、90年代、あおり当たり前、信号レースなど、むちゃくちゃだったではないですか。

その世代が若者に言いますか?

「近頃の若者ってさ~」

なんて。

■若者のマナーは劇的に向上した

街でつくづく思うことがあるのです。

携帯で大声で話す、痰を吐く、タバコを投げ捨てる、駅のホームで立小便も目撃しました。

圧倒的に中高年です。

若者のマナー問題ポスターをよく見ますが、実際そんな光景、めったに見ないですね。

今の20代は社会貢献意識がとても高いです。

贅沢への興味も薄いです。

これ、人として正常化しているということではないでしょうか?

確かに打たれ弱い傾向にはあるそうです。

でもそれは二極化が進んだだけ。

根性がない、マナーがなってない、俺達の頃はさ~・・・

■先輩世代の役目はコレ!

ダメダメ言ってないで、これからの日本を支えていく「正常化」しつつある若者を育てることが、

先輩世代の役目であり、同時に先輩世代自身の将来のためではないでしょうか。

老後なんて、あっという間ですよ。
年金の原資はどこですか?

「あ・・・」

だからジェネレーションを超えて結託するのです。

先輩世代からまず歩み寄ることです。

バブル世代(1960年代埋まれ)は団塊の世代(1946年以降生まれ)からさんざん叩かれ、「クソジジイ!」とか暴言吐きながら反発しましたよね?
今の若者はあんなに反発しないですよ。

だったら、バブル世代の懐の深さを見せましょう。

先輩世代の役目はクソジジイ化せずに若者と結託することです。

山手線の内側に住みたい方へ・・・の続き 2022/06/15

知活人副代表谷藤がお届けするスローライフのすゝめ。

前回の記事で「ちょっと移住っていいかも?」という気分がよぎったあなたへ、

もうちょっと郊外の魅力を話してみたいと思います。

広い、のびのび! 都心の半額以下!

なぜ山手線内?の続きです。

山手線内に住んでいるあなた。

通勤30分のベッドタウン。

マンション3DK、5000万円~8000万円。

賃貸10万円~18万円。

もうちょっと遠くに行ったらどうなると思いますか?

電車45分、駅から車で15分。計60分。

庭付き70坪一戸建て、2500万円~3500万円。
※中古なら500万円~1500万円。

賃貸3万円~8万円。

通勤を30分から60分にするだけで、これだけ差が付くのです。

あらためて考えてみるとすごい差ですよね。

多くの人が「分かってますけど・・・」と言いながら、 計算もしていなければ、検討もしていないんです。

郊外暮らしで激変するライフスタイル。

庭で野菜を作り、ガーデニングもOK。

散歩するだけで自然がいっぱい。

公園は広いし、食べ物はおいしい。

渋滞はないし、待ち行列もない。

郊外型ショッピングモールは巨大で何でも手に入る。

戸建てなら子どもがドタバタ大騒ぎしても、下の階から苦情が来ない(だって地面ですから)。

都会時代には考えられなかったような豊かな生活が待っています。

郊外に暮らしている人にとっては当たり前のことなんですけどね。

通勤時間が有意義な自由時間に。

前回お伝えした通り、通勤時間が伸びたなら、

読書の時間にしてもいいし、

スマホで映画を見てもいいのです。

「あれ?片道60分じゃ足りないかも!」

なんて感覚になればもっと遠くへ行けます。

ちなみに私ですが、

秋葉原のオフィスから自宅までの片道、

徒歩5分+電車待ち5分+電車40分+車20分=70分です。

移動中は、読書、映画鑑賞、仮眠です。

スマホでゲームはしません(せっかくの通勤がもったいないからです)。

土地は130坪、庭には天体観測広場、畑、薪棚があります。

家は都会の一戸建ての軽く倍の大きさです。

お値段は都心の新築マンションの約半額です。

ここでは普通なんですよ。

あなた(ご家族)のライフスタイル、

この記事を読んだことがキッカケで大きく変わるかもしれないのです。
※責任は取れませんよ。

活躍できる人が埋もれる日本 2022/06/01

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優秀な人はとっくに活躍しているのウソ。今回の知のブログ「学びは生きる力、だからすゝめます。」は、キャリアカウンセラーでもあり、プログラミング歴41年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏が日本の人材の闇に切り込みます。

■活躍できる人はとっくに活躍しているのウソ

高学歴、お金持ち、イケメン、そういう人が活躍している・・・なんて思ってませんか?

あなたの周りにもいませんか?期待されている割に仕事ができない人。口ばっかりの人。

あなたの周りにもいませんか?なんでこんなスゴイ人がこんなところにいるんだろう?

そう、人は額面通りに活躍しているとは限らないのです。

■活躍できる人が埋もれる構造

では優秀な人材はどこにいるのでしょう?

どれくらいいるのでしょう?

あそこにいます(まだ秘密です)。

その数、約30万人です。

30万人!?

そうです、たくさんいるのです。

彼らの多くが自分の才能に気付いていません。

採用側企業もそこを気付かせ、伸ばすことができないでいます。

本人は気付かない、企業は育てない、その結果、30万人もの優秀な若者がくすぶっているのが現実です。

■単純計算で30万人

30万人、まさに人材の油田です。

必要なのは人材の掘削技術(採用)と精製技術(教育)です。

この2つがあれば企業は優秀な人材採り放題。

自分の可能性に気付いた若者は奮起します。

ここに社会と若者のいい関係ができるのです。

■どこに埋もれてる?

ずばり!フリーターです。

「え!?フリーターなんて使えないでしょ?」

それが思考のバイアスです。ラベリングともいいます。

あたたが勝手にそう決めている、思い込んでいる、信じ込まされているだけです。

実際に足を使ってフリーターに会いに行く、車座になって話し合う、悩みを聞く、夢を語る、そういうことをされましたか?

「いや、そこまではやってないけど・・・」

じゃあフリーターがダメだというのはただのファンタジーですね。

私はかつて人材会社でこのあたりの採用活動をやっていました。

採用人事に異動する前、数年にわたり、プライベートで調査を続けていました。

営業マンのフットワークをフルに活かしての調査でした。

そして発見した「人材の油田」こそがフリーターだったのです。

しかし一度フリーターになると・・・

ずっとフリーター人生という方も多いですね。

這い出せなくなってしまうんですね。

これが活躍できる人が埋もれる原因の1つです。

フリーターの中の活躍できる人とは?

フリーター総数100万人。その1/3はやるべきことを先延ばしにするためにフリーターをやっています。この層は正直厳しいです。次の1/3は夢を追いかけるためにフリーターをやっています。応援してあげましょう。残りの1/3は望まずしてフリーターをやっています。そんなはずじゃなかったのです。ここです。いわゆる「不本意型フリーター」です。もしあなたが「それ自分のことかも!」と思ったらあなたは優秀な人材にすでになっているかもしれません。もしあなたが採用人事であればこの層を狙うのです。
「フリーターはダメだ!」

なんてあまりにも、あ~ま~り~にも短絡的です。

元々フリーターという言葉が作られた1987年当時はポジティブな意味でした。

バブル崩壊で一気にネガティブ化しただけなのです。

もしあなたが不本意型フリーターなら!

あなたには活躍するべき場所があります。まずは自分のできることの棚卸しをしましょう。ジョブカフェなどを訪問して、キャリアカウンセラーに引き出してもらうのもありです。

もしあなたが採用担当なら!

不本意型フリーターとして燻っている若者たちに、救いの手を差し伸べてください。すでに身に付けた社会人スキル、ハングリーさに驚くことでしょう。

AI・人工知能に「意識」は生まれるのか? 『意識と本質』(井筒俊彦 著、岩波文庫) 2022/05/15

今回の知の「本」ブログは、システムエンジニア歴4年、編集者歴27年、知活人代表、ツークンフト・ワークス代表出版プロデューサーの三津田治夫氏の書評です。

AIが日常に普及するなか、「はたして人間が考えるべきことはなにか?」という疑問がしばしば出てきます。
そんな疑問の一つを呈した日本の宗教学者の作品を、読書会の記録からご紹介します。
今回の知の「本」ブログ「AI・人工知能に「意識」は生まれるのか? 『意識と本質』(井筒俊彦 著)」では、システムエンジニア歴4年、編集者歴27年、ツークンフト・ワークス代表出版プロデューサーの三津田治夫氏が「人の意識とはなにか」を考えます。

某月某日、都内某所で開かれた読書会のテーマは、『意識と本質』だった。
AI・人工知能に「意識」は生まれるのか。
そもそも意識とはなんなのか。この本を通して考えてみたい。

本書のテーマは書名の通りで、非常に明確なフレームワークが冒頭数十ページで示されている。一つの柱が精神の形而上学で、もう一つの柱が宗教学。前者では本質を捉えようとする意識と言葉の断絶を「分節化」というキーワードで解き明かし、後者ではユダヤ教・キリスト教・イスラム教という、旧約聖書派生の宗教と、ヒンズー教・仏教・禅・儒教という東洋発生の宗教の相違点と一致点を、「意識」のモデル化を通して解き明かそうとする。

「分節化」とはつまり、意識を言語化する行為。元々言葉のなかった世界の事象に言葉が与えられることにより、分節化ははじまる。たとえば、日本一高い山という意識は言葉のない時代からあったが、ある時点から「富士山」という言葉が生まれた。しかし日本一高い山という明確な意識がある一方で、「富士山」という言葉はあの山のどこからどこまでが対応するのかという疑問も生じる。それが、分節化の限界である。
人体にしてもそうで、「首」や「手のひら」という言葉があるにもかかわらず。どこからどこまでが首なのか、どこからどこまでか手のひらなのかは、漠然とした共通認識しかない。

作者はそうした言語による分節化の限界を示しつつ、分節化の底に横たわる本質を捉えようとする「意識」に光を当てる。意識把握の筆頭に、作者の独壇場であるイスラム教を取り上げる。イスラム教の思想には事象把握の方法が2種類あり、一つは対象そのものを把握することと、もう一つは対象そのものの普遍的な性質を把握すること。東洋発生の宗教にも、同じく、事象そのものの把握と、事象を構成する元素の把握という2つのアプローチがある。これらを、フランスの詩人マラルメとドイツの詩人リルケの作風の対比において説明する。

マラルメの詩が表層的な描写を通して表層を超えた次元の印象を読者に与えるのに対し、リルケの詩は心の動きそのもの、心の底から湧き上がった感情をそのまま言葉に投影する。つまり意識には、表層意識と深層意識があり、双方の意識を通して人間は本質の把握を試みる。

表層意識と深層意識の双方の取り扱いについて、作者は「禅」に注目する。禅は宗派によりさまざまな解釈があり、それぞれで考え方やアクションが微妙に異なっている。また、禅以前にも、中国天台宗の教典ではすでに禅の原型の考え方やアクションが明確に示され最澄によりそれが輸入されている。

禅とは、一言で言うと、言葉により分節化された意識の世界を非分節化し、新たな分節を再構築する考え方およびアクションである。それを実現するためのアクションが、坐禅である。ゆえに坐禅は言葉を好まない。
言葉をいったん解体するために、ひたすら黙って座る。只管打坐とはこのこと。それを繰り返すことで、言葉により分節化された意識の世界を非分節化し、言葉によって構築された世界の外へと出る。

その禅をさらに拡張させたものが、老荘思想に生まれた静坐である。人間にはある意識とある意識が切り替わる間に無意識の時間が生じる。それを「未然」と呼ぶ。修練を通して意識のコントロールができるようになると未然の占める時間の割合が増え、その間に意識は深層心理の原点(著者のいう「意識のゼロポイント」)にまで下降する。
こうした静坐といったアクションにより求められるものを「窮理」という。本質すなわち「理」を窮める行為である。

坐禅と静坐との共通項として、本質を掴むために深層意識(分節化されていない世界)と表層意識(分節化された世界)の双方をダイナミックに往来し、双方は再帰的、という点があげられる。
そして深層意識と表層意識の間には、意識を分節化(言語化)するタネ(著者のいう「言語アラヤ識」)が存在する。ユングのイマージュのモデルにこれを当てはめると、深層意識と表層意識の間に、下から順に原型(アーキタイプ)とイマージュがあり、この原型に同階層に意識を分節化するタネ(「言語アラヤ識」)が控える。言い換えると、ユング説によれば、イマージュもまた、意識の言語化の結果、である。

上にまとめたのは本書の根幹のみで、その他ユダヤ教のカバラやセフィーロート、密教など、東西の宗教を横断したダイナミックな論旨展開となっている。

読んでいてふと思ったのは、意識と本質についてこんなに深刻に考え込んで、そして結論らしい結論も得られず、一体なにが本論考の目的なのだろうか、と。
そうして自問を続けたどり着いたのは、自分の頭で意識と本質に迫ることが、まさに、自己認識のはじまりである、ということ。自分はどのような心を持って、自分は何者なのかという、自己認識である。そうした自問自答を通し、人は生きる意義や目的、幸福にたどり着くことができるのではないだろうか。

「動物は、直観することはできる。だが動物のたましいは、たましいを、つまり自己自身を対象にしているのではなくて、外的なものを対象にしている」というヘーゲルの言葉を思い出した。

人間は考えなくても生きていける。しかし、考えることにより世界に対して新しい視界が開ける。そして、より人間的に生きていくことができる。言葉でそれを促すのが啓蒙書の重要な役割だ。その意味で、本書は第一級の啓蒙書である。日本人の著した啓蒙書で、ここ20年ほどで最も衝撃を受けた作品。この本はきっと、2年後、5年後、10年後に読み返しても、そのときそのときで新しい印象を与えるに違いない。

意識の本質とは、人間が自発的に考える能動的な活動であり、こうした活動により、人間が血の通った人間として生きていくことではないか。そうした「意識との出会い」を与えてくれた作品であった。

安定志向だからたくさん転職した!? 2022/05/01

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安定志向だから転職とは?今回の知のブログは、キャリアカウンセラーでもあり、プログラミング歴41年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏が目からウロコの安定論を伝えます。

■経歴全部書けません。

私の話です。「キャリアカウンセラーでもあり、プログラミング歴40年、大人社会塾・子ども社会塾塾長」なんて書いてますが、これは私の経歴のほんの一部です。

全部なんて書ききれません。

だって12回転職してますから。

高校時代のアルバイトとかは入れてないですよ、もちろん。

フリーターもやってないですし、飽きっぽいワケでもないです。

■転職の理由は安定志向。

「いや、安定志向なら転職しないでしょう、フツー。」

フツーかどうかなんてどうでもいいのです。

問題は安定かどうかです。

ここ重要。

普通<安定

ということです。

「普通」を基準にしていると本末転倒なことになります。

普通に言われている安定の正体を知ってしまったら・・・

■安定の正体。

できるだけ有名で大きな会社に就職すれば安定。

昔からそう言われています。

しかし・・・

昭和62年、私は19歳にしてこの安定の仕組みを知ってしまったのです。

当時、大学に通いながら、ベンチャー企業でエンジニアの仕事をしていました。

その先輩たちからいろいろ社会のことを教えてもらったのです。

安定とは終身雇用のことである。

終身雇用とはただの仕組みである。

その仕組みとは、人口ピラミッドと経済成長の2本柱である。

これは衝撃でした。

2本の柱のどちらかが崩れたら「安定」が崩れるのです。

同時に「まだ19歳、どうにでも準備ができる!」と考えたのです。

その準備とは?

■自分が安定になる。

準備をすればいい。

それは・・・

安定した会社に一生守ってもらうのではなく、

自分が安定になればいい。

つまり潰しの効く人になること。

食いっぱぐれない人になること。

そしたら安定。

なら、たくさん転職していろんなスキルと経験を身に付けることが20代でやるべきこと。

よし、若いうちはいっぱい転職しよう。

そして12社を渡り歩くことになったのです。

■たくさんの「知」がある。

この私のエピソードにはたくさんの知があります。

まず「普通」とは何か?

みんなが言ってるから、以前からそうだから、それが「フツー」。

これは価値判断が相対的で、自分以外の状況に振り回されることになります。

普通かどうかより、事実かどうか。

ファクトを価値判断にするとブレない行動ができます。

「そんなの当たり前だよ」と言うのは簡単。

フツーに流されない自信がありますか?

もう1つは昭和の「安定」が今も多くの人に信じられている恐さです。

12社転職と聞いて「え!?」と思いましたか?

つまり転職は安定ではない、という価値観があるからです。

昭和の安定というフツーは今ではすっかり姿を変えています。

なのに昭和の安定を求め、就活で玉砕を繰り返したり、子どもを塾漬けにする人がまだたくさんいます。

さらにもう1つは経験の重要性です。12社を渡り歩けば12社分の経験を積むことができます。

スキルや経験を増やしたければどんどん飛び込んでいく必要があるということです。

安定志向の人ほど恐いですよ。

だからやるのです。

「え~・・・でも・・・」

その「でも」の根拠は何ですか?

「だってふつうは・・・」

その「ふつう」って何ですか?

転職を勧めているワケではありません。

何の根拠もない「ふつう」から自分を脱出させてあげることです。

転職でもなんでもいいのです。

山手線の内側に住みたい方へ・・・ 2022/04/15

知活人副代表谷藤がお届けするスローライフのすゝめ。

都会派のこだわりはよく分かりますが、ここで少しだけ考えてみませんか。

「どうしても山の手線内に住みたいんです・・・」

「ラッシュとか苦手なので、会社まで20分以内は絶対。

だから山手線内に住みたいのです。」 分かりますよ。

ラッシュって慣れてしまえば毎日のルーチンではありますが、

避けられるなら避けたいものです。

それ以前に、長い通勤がそもそも苦痛ですよね。

通勤ラッシュ問題に攻めの発想をしてみる。

では、苦手なラッシュに完全に慣れてしまえば?

では、ラッシュを筋トレと解釈してしまえば?

では、ラッシュを避けて空いてる時間に乗ってみれば?

ちょっと考えるとラッシュを克服する方法ってたくさんあるんです。

分かっちゃいるけど・・・。

「そんなの分かってますよ~、でもやっぱり・・・」

ではナナメ視点で考えてみましょう。

郊外なら家賃6万円で済むのに今12万円払ってるとしましょう。

1年で差額6万x12ヵ月=72万円。

5年で360万円の差が出ます。

「ラッシュを避ける努力」と、

「毎月支払う高い家賃」。

これを天秤にかけてみてください。

どちらが重いですか?それでも「でもやっぱり・・・」ですか?

これだけのお金が浮いたら、他に何ができたでしょうか?

「そんなこと考えたこともないです・・・」

それは素晴らしいですね。 考える余地があるということですから。

「都会が好きなんです」という方。

「都会は私にとっては心底安らぐ場所なので離れたくないんです。」

それはそれで素晴らしいことです。

都会に留まる価値があるということです。

少しの「知」で「移住してみようかな」もあり。

「確かに考え方次第でラッシュなんてどうにでもなりそう。」

そんなあなたは移住の価値があるということです。

ヒントを差し上げましょう。

通勤時間はムダか?

ムダだと思います。

ハッキリ言います。

ム~~ダ~~です!!

だから通勤は短くしたい、という発想になるのですが、

これが山手線内という幻想を生みます。

ではどう考えたらいいのか?

「1日2回与えられる自由時間」と考えるのです。

電車の中なのでできることは限られますが、それでもあなたに確実に与えられる自由時間です。

しかも1日2回、平日は毎日です。

さあ、何に使いますか?

スマホのワナにはまらないで考えてください。

ゲーム、youtube、LINEはダメです。

もっと建設的なことをしましょう。
・読書
・映画鑑賞
・自宅で撮りためて観てない番組の消化
・手芸
・アイデアノートを書く
・睡眠不足の解消のために寝る
・ブログの原稿を書く
・仕事をする

あ~~、時間が足りない!!

通勤時間が短すぎる~!

なんて悩みに達したら勝利です。 職場を変えずに移住を考え始めましょう。

言ってるから老けるのは脳のしわざ 2022/04/01

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「俺もうおっさんだしさぁ・・・」と言ってる人、確かにおっさんであることが多いです。今回の知のブログ「学びは生きる力、だからすゝめます。」は、プログラミング歴41年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏が老ける人の特徴と避ける方法をお伝えします。

■「言ってるから老ける」の法則。

「俺、もうおっさんだし」

「あたし、すっかりおばさんだし」

うん、確かに。

どう見ても、おっさんだし、おばさんですね。

私はこの現象、

19才のときからウォッチングしてきました。

そして20代である法則に気付いたのです。

「言ってるヤツがどんどん老けていく」

20代は結婚式への参加が増えてきます。

そこで久しぶりに仲間たちと会うんですよ。

ぜんぜん変わってない仲間もいれば、

「だれ?」

というほど「変化」した仲間も。

久しぶりに会話をすると、

「おれおっさん」「あたしおばさん」トークが飛び出します。

20代だってば。

でも言いたいらしいんですよ。

確かに老け込んでます。

■言ったことは実現する?

この現象、

心理学用語で「アファーメーション」と言います。

口に出すということは心でも思っています。

脳はそれを叶えようと無意識で努力してしまうのです。

それがアファーメーションです。

「おっさんだし」

と言ったからには、

おっさんじゃないとウソになりますよね。

ウソつきという批判を回避するために実際におっさんになっていきます。

「ほら、言った通り、俺おっさんでしょ」

この言葉を矛盾なく言えるように脳は努力するのです。

無意識でやっているので強力です。

パワー全開でおっさん化おばさん化していくのです。

「でも、そんなの願ってないし・・・」

いや、無意識化では願ってるんですよ。

強力な脳の仕組みなのです。

■アファーメーションを逆利用しよう。

「老けたから言ってるんじゃない、言ってるから老けるのだ!」

これは若手世代へどうしても伝えたい「知」です。

まずは口グセを変えていきましょう。

自分のことをおっさんおばさん言わないことです。

それだけで不必要な老化は止まります。

「え~、でもおっさんだしな・・・」

それを変えるのですよ!

今言ったばかりでしょ!

ITは現代資本主義を救えるのか? 『最後の資本主義』(ロバート・ライシュ著) 2022/03/15

貧富の格差が拡大し、いままでの資本主義ではもうダメなのだろうという論調が近年良く聞かれる。
そんな疑問の一つを呈したアメリカの経済学者の作品をご紹介します。
今回の知の「本」ブログ「ITは現代資本主義を救えるのか? 『最後の資本主義』(ロバート・ライシュ著)」では、システムエンジニア歴4年、編集者歴27年、知活人代表、ツークンフト・ワークス代表出版プロデューサーの三津田治夫氏が「これからの生き方とお金」を考えます。

これは、山積された問題を克服し、いま瀕死の状態にある現代資本主義を乗り越え、新しい資本主義を創り上げていくことをテーマにした本。

著者のロバート・ライシュは資本主義を、人類の持つ共有財産として捉えている。『最後の資本主義』という挑発的な邦題から資本主義を否定するネガティブな内容かと思いきや、むしろ資本主義を肯定し、問題提起と、これからの資本主義がどうあるべきかという考え方を提示し簡潔にまとめている。

「第二次世界大戦後の30年ほど、企業経営者たちは自らの役割を、投資家、従業員、消費者、一般国民、それぞれの要求をうまく均衡させることだと考えていた。大企業は実質的には、企業の業績に利害を持つすべての人々に「所有」されていたのである。」

かつてアメリカの企業は社会と共存していたが、いまではそれが大きく様変わりした。MicrosoftやApple、Facebook、Googleなどの巨大企業は強力なロビイストを抱え、議員たちへの働きかけを通じて自社の収益が最大化を図るべく法案を書き換える。本来、政府は企業のモラルと社会性の手綱を握る抑止力だったが、企業が抱える弁護士の能力は政府が持つそれを圧倒的に凌駕し、企業のロビイ活動にもはや手が出ない。政府は法的抑止をかけることができず、「自由主義経済」という建前のもと、特定の集団に利益が偏る経済格差社会が形成される。

「利益は取締役とオーナー投資家からなるごく少数の手に渡り、残りの人々は失業するか低賃金の仕事に就くため、生産されたものを買うためのカネは減っていく。……将来のモデルは、少数による無制限の生産と、それを買える人だけによる消費のような形態になると考えられる。」と、著者は資本主義のきたるべき末期症状を予測する。

持つものと持たざるものの格差の拡大を放任することで、かつてのヨーロッパの王族主義におちいりかねない点も指摘する。「王族的な富は必然的に政治力と経済力を高めていくことから、私たちの民主主義にとっても脅威となっていく。」としながら、「力を失いつつある九〇%のアメリカ人に政治的発言力を与える新たな政党という形で新しい拮抗勢力が生じる可能性がある。」と、第3の政党の出現を示唆する。

さらに、夢も希望もなくなった失業者の大集団が生まれることで、「全体主義や独裁主義の人材供給の場になってしまう」と、ライシュは不気味な予言を呈する。その前兆として、現在のアメリカを率いるトランプによるポピュリズム政権の出現が、ライシュの予言を証明しつつある。

経済格差に関して、さらに、データを交えて説明している。たとえば、「ニューヨーク連邦準備銀行によると、二〇一四年までに学費ローンは米国の債務全体の一〇%を占め、住宅ローンに次いで二番目に大きい」と、経済格差は教育にもおよんでいる。富裕層が通う大学は卒業生や父母から豊かな寄付を受け、大学の教育レベルは上昇する。同時に、学費の上昇や富裕層による限定的なソサエティの形成により富裕層外からの入学に制限がかかる。そこでまた教育格差が生じる。本来教育とは子供に靴を履かせるようなもので、人を社会に送り出すための基礎システム、いわばインフラである。カネの問題だけで、人の人生を大きく振り分ける教育に格差が出ること自体、社会として不健全である。

もう一つ、「おカネを持っているのは、その人の能力が高いから」「おカネを持たないのは、その人の能力が低いから」という、錯覚の物語が形成されてきたことをライシュは明らかにする。この意識が社会的通念になっている点では、日本でも同じである。

だが、ライシュはそれを否定する。つまり富裕層たちは、その経済力により、自分たちに有利な社会のしくみを作るための「交渉力」を行使しているだけで、お金を持つのは「その人の能力が高いから」ではなく、あくまでも「交渉力」を行使しているにすぎない。同じことは、労働運動の盛んだった1950年代、現在値に換算して30ドルの時給を獲得していたブルーカラーにも当てはまる例をあげる。「彼らが頭がよかったから30ドルの時給を獲得したのではなく、「彼らの持つ交渉力がそうさせた」のである。」、と。

ライシュの警鐘と共に、「アメリカという実験の国が自由の名の下で資本主義をここまで進めてきたが、どうもおかしな方向に行ってしまった。
世界の皆さん、これを一つの症例報告として見て欲しい。同じ轍を踏まずに、最後の資本主義を乗り越え、ポスト資本主義を作っていきましょう。」という、彼の叫び声が聞こえてくる。

いまのところ日本はアメリカほど過激な(自由)資本主義ではないが、多かれ少なかれ、上記のようなアメリカ流の貧富格差は、日本国内にも刻々と組み込まれている。

同時に、世界のあらゆるシステムは刻々と激変している。国家や政府という実体以外に、ネットという仮想空間の中に「ソーシャル」が形成されている。貨幣という実体以外に、ネットという仮想空間の中に、ビットコインやカード決済、ネット銀行などの「仮想通貨」が流通している。
さらにいまは、そこにAI(人工知能)の技術も加わっている。そうした、いままで人類が見たこともない社会的枠組みを持つ現代、資本主義社会以前に存在した「王族主義」がそのまま再来することはあり得ない。とはいえ、人間からの自由を剥奪するに酷似した構造が出現しつつあるのは、紛れもない事実である。

この本を読んで改めて直感したのは、「最後の資本主義」を乗り越えた人類の未来の幸福は、人間と仮想空間とのかかわり方にかかっているのではないか、ということだ。

仮想空間を「道具」として利用する知恵をいかに持つかが、人類の未来の幸福を拓く一つの鍵ではないか。これは大きな課題である。

マルクスの大解剖で本質が暴かれ、ケインズの再定義により現在にいたる現代資本主義とその世界。それを、救われるべき「最後の資本主義」として定義したロバート・ライシュ。今度は日本から、資本主義を救済し、人類の未来の幸福を拓くモラルと文化が生まれることを、強く願っている。

若者よ、恐ろしい現実に備えよう! 2022/03/01

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「将来はさぁ・・・」と言ってる人が将来どうなるか、若者なら先に知って備えよう!プログラミング歴410年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏があまり知る機会のない生々しい「将来」をお伝えします。

■20代、30代よ、今から備えよう、この現実に!

今回の記事で、若手世代へどうしても伝えたい深刻な「知」があります。

やがて20代が終わり、30代も終わります。
そして40代も終わり、50代に突入したとき・・・
同世代の空気が変わってくることに気付くでしょう。

どう変わるか?

ぜひ知っておいて欲しいのです。

今から知っておくのです!

「俺、いつかこうなりたいんだよね~」

飲みながら将来の夢トークで盛り上がりますよね。

それが50代になった途端、大きな変化がおこります。

「子育ても終わったしさ~」

「なんか趣味ってある?」

「定年後はさ~」

多くの50代が、人生の2合目で下山みたいな会話になるのです。

■その前に、そこの50代!

おい、ちょっと待て、そこの50代。

少し前まで堂々と言ってた、

「俺、いつかさ~」

は、いつだったの?

叶えたの?

やったの?

もういいの?

終わっちゃうの?

富士山2合目で「やれやれ帰るか」みたいな感じでいいの?

「2合目でいいよ。俺にとっちゃ山頂だよ。」なんてうまい言い訳しちゃっていいのかい?

20代30代のみなさん、

そんな50代を迎えたいですか?

そんな50代に憧れますか?

そんな50代に「俺もそうなりたい!」と思いますか?

■君はまだ間に合う。今から備えよう。

「いや~、まだ先だし・・・」

それじゃ手遅れになりますよ。

今から知っておいて備えて欲しいのです。

20代30代はもう備えを始める時期なのです。

もし、ひとかけらでも、

「そんな50代、い・や・だ!」

という気持ちが心のどこかにあったら、

この記事は貴重な「知」です。

今から備えましょう。

「何を備えたらいいんですか?」って?

今まず大事なのは、多くの人が50代でそうなってしまうこと、

あなたがそれを望んでいないこと、

それを知ることです。

記憶に、胸に、心に、刻むことです。

ザックリ刻んでおいてください。

そして誓ってください。

「50代で2合目引き返し人生なんて、絶対にイヤだ!」と。

「40代までに山頂まで行ってやる!」と。

「30代で人生登頂するぞ!」と。

「20代で山頂人生もカッコいいな!」と。

同時に、

豊かな人生を送っている50代、50代、70代に注目することです。 さあ、今から何をしますか?

ビジネスマンより笑う農夫の勝ち? 2022/02/15

知活人副代表谷藤がお届けするスローライフのすゝめ。

やり手ビジネスマンの目指す先に、笑う農夫がいたという、スローライフを考える上で、とても有名な逸話をご紹介します。

ビジネスマンと農夫の有名な逸話

「その話、知ってる!」というアナタ、スロー生活に関心の高い方ですね。

スローな豊かさについて学ぶと必ず出てくる逸話ですからね。

~~~

農夫たちが木陰で休んでいました。

そこへビジネスマンがやってきて言います。

「君たちはなんで働かないのか?」

農夫は返します。

「なんでそんなに働くのか?」

ビジネスマンは得意気に言います。

「たくさん稼ぐのだよ。そしたら毎日畑でも耕しながらのんびり暮らせるじゃないか」

農夫たちは笑って返します。

「そんなのもうやってるよ。」

~~~

豊かさはすぐ手に入るけど・・・

木陰でくつろぐ農夫たちは、

ビジネスマンが努力して手に入れたい豊かさをすでに持っていたのです。

これ、とても大きな「知」であることが分かりますか?

最短で豊かさを得る方法、

それはファーストな生活を一抜けすることです。

ラットレースから降りることです。

今すぐできます。

・・・と言うのは簡単ですよね。

それができないから歯を食いしばってがんばるのではないですか?

「知」でスロー生活を安全に手に入る。

「とても今はできないけど、いつか手に入れたい。」

「知」があれば安全に手に入ります。

今回はここまでですが、この記事ではあなたの人生を変えるようなヒントを有名な話、実話、身近なネタを元に分かりやすくどんどん出していきます。

少しずつでいいのです。

いっしょに「知」でスローな豊かさを手に入れていきましょう。

努力ゼロで、脳をフル回転させる方法 2022/02/01

2021.2/24 谷藤賢一の「学びは生きる力、だからすゝめます。」

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努力もなしで脳をフル回転させる方法なんてあるのでしょうか?今回の知のブログ「学びは生きる力、だからすゝめます。」は、プログラミング歴41年、知活人副代表・子ども社会塾塾長の谷藤賢一氏が脳のお得な機能の使い方をお伝えします。

■努力ゼロで、脳をフル回転させる!?

「そんなうまい話、あるワケないでしょ!」

あるんですよ。

脳科学で分かってきたのです。

大した努力もしないでアイデアを出す方法があります。

それは、脳をフル回転させることです。

「だから、疲れるからイヤなんですよ・・・」

なるほど。

脳をフル回転させる方法が間違っているだけかもしれませんよ。

■デフォルトモードネットワークとは?

何もしない。
これだけで脳はフル回転を始めます。
「そんなわけないでしょ?」

いえ、ボ~っとすると脳がフル回転モードになるのです。

リラックスしているつもりなのに、脳はフル回転でまとめ作業をやってくれます。

勝手にやってくれます。

「そんなの聞いたことないです!」

聞いたことがないから、知ることが大切なのです。

これは数年前から注目されているデフォルトモードネットワークと呼ばれる脳の機能なのです。

NHKスペシャルで紹介されたことも話題になりました。

ボ~っとしている間に、脳はフル回転し、

それまでにインプットした情報を、整理整頓してくれるのです。

その結果としてポンッとアイデアが出てくるらしいですよ。

「それは楽そうだけど、ボ~っとすることに慣れてないな~」

という人にはボ~とすることが努力かも知れませんね。

■楽して脳をフル回転させる方法はこれだ!

それでは、デフォルトモードネットワークを利用して、楽して脳をフル回転させて、

アイデアをひねり出す方法をお教えしましょう。

これは脳科学ですでに解明されている方法です。

1.タネとなる知識をどんどん頭に入れる。

WEBで調べる、人に聞く、本を読む、資料に目を通す、など、どんどんタネとなる情報を頭に入れる。

2.ボ~っとする。

何も考えない時間を作る。

以上です。

これだけで脳がフル回転し、インプットした情報が整理されて、アイデアとなって飛び出します。

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この記事を書いた人

谷藤賢一

谷藤 賢一

システムエンジニア、国家資格キャリアコンサルタント、株式会社C60代表取締役、大人社会塾・子ども社会塾塾長。
2015年につくば市の辺境に移住し、畑、薪割り、DIY生活を始める。
著作「いきなりはじめるPHP」「気づけばプロ並みPHP」「ロボット・プログラミング大作戦」他。

  • いきなりはじめるPHP
  • 気づけばプロ並みPHP
  • ロボットプログラミング大作戦
  • ペヤングソースやきそばで学ぶ問題解決能力